古川まみさんは、岡山県倉敷市で、シンプルなかたちの使い心地のよいうつわを制作されています。制作に関することなどお話を伺いました。

愛知県生まれの古川さんは、陶芸を始めたきっかけは、大学で工芸を学んだことでした。
6つの工芸分野から専門を選ぶ中で、より自分の手で素材に触れ、感覚的に作品をつくり上げていくことができる陶芸に魅力を感じ、迷うことなく専攻されたそうです。
陶芸の魅力について伺うと、「今も変わらず、手で触れられること」と話してくださいました。
土に触れ、かたちをつくり、釉薬を重ね、焼き上げる。
手を動かしながら生まれていくものだからこそ、ひとつひとつにわずかな揺らぎや違いが生まれます。

水彩絵の具でそっと描いたような、やわらかな色や重なり。
スモーキーカラーとオリジナルのマット釉による、落ち着いた色合いの中に、ぼんやりと霞むような釉薬の表情が魅力です。

陶芸を始めた頃には、よくクレーの画集を眺め、色やイメージの組み合わせを参考にされていたそう。
「こんな色を出せたら面白いな」
「この隣同士の色合わせ、素敵だな」
そんな色への好奇心は、今の制作にもつながっています。

制作するうえで大切にされているのは、形や使い勝手だけではありません。
シンプルでありながらも、釉薬の掛け分けによって生まれる器の面白さや色合わせを楽しんでもらいたい。
そして、眺めていても、使っていても、なんとなくあたたかな気持ちになってもらえるように。そんな想いを大切に、一つひとつ制作されています。
古川さんの作品の中でも人気の土鍋や耐熱のうつわ。

湯気の中での、何げないひとときが楽しくなりそうです!

こちらは耳付きの耐熱ボウルになります。グラタンなども素敵に。

益子陶器市でも毎年出店されている古川さん。ブースもとても素敵な雰囲気がありますね。

毎日の食卓にすっと馴染みながら、いつものお料理をほんの少しだけ特別にしてくれる。そんな何気ない一日にそっと寄り添ってくれるうつわです。
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